お知らせ・コラム

一宮市、北名古屋市、江南市の病院(施設)で亡くなった後の流れと必要な手続き

身内が病院で亡くなった直後は、深い悲しみの中で何をすべきかわからず、不安になることも少なくありません。
病院で亡くなった後は、ご遺体の搬送や葬儀の準備、行政手続きなど、短時間で多くのことを進める必要があります。

一宮市、北名古屋市、江南市の病院で亡くなったらまず何をするべきか、臨終から葬儀までの具体的な流れと、それに伴う手続きを時系列で解説します。

病院(施設)で逝去してから葬儀までの大まかな流れ

病院で医師から臨終を告げられた後、ご遺体は看護師(介護士)によるエンゼルケア(死後処置)を経て、一時的に院内の霊安室へ移されます。
その間に遺族は葬儀社を手配し、ご遺体を自宅や斎場の安置施設へ搬送しなければなりません。
その後、葬儀社と打ち合わせを行い、通夜、葬儀・告別式、火葬という流れで進むのが一般的です。

病院で臨終を告げられた直後に行うこと

医師から臨終を告げられた直後は、動揺する中でいくつかの重要な儀式や手続きを行います。
故人の死を受け入れ、安らかな旅立ちを願うための「末期の水」や、看護師による「エンゼルケア」が施されます。
同時に、近親者への連絡や医師からの死亡診断書の受け取りも速やかに行う必要があります。

近親者へ危篤または逝去の連絡をする

医師から危篤を告げられた段階で、親族や特に親しかった友人には速やかに連絡を入れます。
連絡する範囲は、一般的に三親等以内の親族が目安となりますが、故人との関係性を考慮して判断します。
電話で連絡する際は、深夜や早朝であってもためらわず、まず自分の名前と故人との関係を述べ、危篤状態にあること、病院名、連絡先を簡潔に伝えます。
亡くなった後に連絡する場合は、逝去した事実と併せて、安置場所や葬儀の日程が決まり次第改めて連絡する旨を伝達します。

「末期の水」で故人の口を潤す

末期の水は、故人が安らかに旅立てるようにという願いを込めて、臨終に立ち会った近親者が故人の口を水で潤す儀式です。
死に水をとるとも言われ、お釈迦様が亡くなる際に水を求めたという言い伝えに由来するとされます。
新しい筆や割り箸の先に脱脂綿を巻き、白い糸で縛ったものを用意し、それを水に浸して故人の唇を軽く湿らせます。
血縁の近い順に行うのが一般的で、配偶者、子、親、兄弟姉妹と続きます。
病院によっては儀式を行えない場合もあるため、事前に看護師に確認することが望ましいです。

「エンゼルケア」で故人の身なりを整える

エンゼルケアは、故人の尊厳を守り、生前の姿に近づけるために行われる死後処置のことです。
主に看護師によって行われ、全身の清拭、口腔ケア、鼻や耳などへの綿詰め、着替え、整髪、薄化粧などが含まれます。
遺族の希望に応じて、故人が生前愛用していた服に着替えさせることも可能ですが、病院によっては用意された浴衣などを着せる場合もあります。
エンゼルケアにかかる費用は、医療費とは別に請求されることが一般的です。

医師から「死亡診断書」を受け取る

死亡診断書は、医師が死亡の事実を法的に証明する重要な書類です。
この書類がないと、役所での死亡届の提出や火葬許可証の交付が受けられません。
通常、臨終に立ち会った医師が作成し、遺族に渡されます。
受け取る際には、故人の氏名、生年月日、死亡日時などの記載内容に誤りがないかを必ず確認します。
死亡診断書はA3サイズの用紙で、左半分が死亡届、右半分が死亡診断書となっています。
後の手続きでコピーが必要になる場面が多いため、受け取ったら複数枚コピーしておくとよいでしょう。
再発行には手間と費用がかかるため、診断書(コピーで可)大切に保管します。
※死亡診断書の原本は市役所に提出されます。

病院の霊安室で遺体を搬送するまでに行うこと

ご遺体はエンゼルケアの後、一時的に病室、もしくは、病院の霊安室に安置されますが、長時間の利用はできません。
そのため、遺族は限られた時間の中でご遺体の搬送先を決め、葬儀社を手配する必要があります。
同時に、入院していた場合の医療費の清算など、退院に関する手続きも進めなければなりません。
悲しみの深い中ではありますが、故人を安置場所へ移すために迅速な判断と行動が求められます。

遺体の搬送先(自宅か安置施設か)を決める

病院の霊安室は一時的な安置場所であり、長時間利用することはできないため、速やかにご遺体の搬送先を決定する必要があります。
主な選択肢は、故人が住み慣れた自宅か、葬儀社が所有する安置施設です。
自宅に安置する場合は、ご遺体を寝かせるためのスペース(布団一組分)と、室温を低く保てる環境が求められます。※のいりで施行の際には敷布団のご準備をお願いしております。
マンションなどの集合住宅では、管理規約でご遺体の搬入が制限されている場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
自宅での安置が難しい場合は、葬儀社が所有している安置施設を利用します。

搬送と葬儀を依頼する葬儀社を手配する

ご遺体を病院から搬送するには、法律上、自家用車でも問題ありません。ただし、ストレッチャーでの移動の方がご遺体への負担が軽い為、葬儀社へ依頼すると
良いでしょう。
事前に葬儀社を決めていない場合は、病院の霊安室で待機している間にスマートフォンなどで探し、連絡を取ります。
連絡する際は、病院名と霊安室の場所を伝え、寝台車の手配を依頼します。
葬儀社は24時間365日対応しているところがほとんどなので、深夜や早朝でも遠慮なく連絡して問題ありません。
この時に依頼した葬儀社に、そのまま葬儀全体を任せるのが一般的です。
※のいりの担当者が到着しましたら、診断書をのいりの担当者へお渡しください。

医療費の清算など退院手続きを進める

ご遺体の搬送準備と並行して、病院の退院手続きを行います。
入院費用の清算は、病院の会計窓口で支払うのが一般的ですが、深夜や休日の場合は後日支払うことになります。
支払い方法や期日については、病院のスタッフに確認しておきましょう。
清算時には、健康保険証や診察券、保証金預かり証などが必要になる場合があるため、事前に準備しておくとスムーズに進みます。
亡くなった月の医療費が高額になった場合は、高額療養費制度の対象となる可能性があるため、領収書は必ず保管しておきます。

病院で亡くなった後によくある質問

身内が病院で亡くなるという経験は、多くの人にとって初めてのことばかりで、様々な疑問や不安が生じます。
例えば、病院から紹介された葬儀社に必ず依頼しなければならないのか、深夜や早朝に葬儀社へ連絡してもよいのか、あるいは病院のスタッフへのお礼(心付け)は必要なのかといった質問がよく寄せられます。
ここでは、そうした疑問に対して具体的に回答していきます。

病院から紹介された葬儀社に依頼する必要はある?

病院によっては、提携している葬儀社を紹介されることがありますが、その葬儀社に必ず依頼しなければならないという義務はありません。
遺族には葬儀社を自由に選ぶ権利があります。
病院から紹介された葬儀社は、病院の構造や手続きに慣れているという利点がある一方で、葬儀費用が比較的高くなる可能性も考えられます。
もし事前に決めている葬儀社がある場合や、複数の業者を比較検討したい場合は、紹介を丁寧に断っても問題ありません。
「お心遣いはありがたいのですが、すでに手配しておりますので」といった形で断ると角が立たないでしょう。
時間的な余裕があれば、事前にいくつかの葬儀社から見積もりを取っておくと安心です。

深夜や早朝でも葬儀社に連絡していい?

多くの葬儀社は24時間365日いつでも電話対応しているため、深夜や早朝であっても遠慮なく連絡して問題ありません。
人の死は時間を問わず訪れるものであり、葬儀社もそのことを前提に体制を整えています。
病院で亡くなった場合、ご遺体を霊安室に長時間安置しておくことはできないため、速やかに寝台車を手配する必要があります。
そのため、臨終を告げられた後、できるだけ早く葬儀社に連絡し、ご遺体の搬送を依頼することが重要です。
電話する際は、慌てずに故人が亡くなった病院名と故人の名前、自分の名前、連絡先をはっきりと伝えます。

病院のスタッフへのお礼(心付け)は必要?

医師や看護師など、お世話になった病院のスタッフに対して、感謝の気持ちとして金品を渡す「心付け」は、基本的に不要です。
多くの公立病院や大学病院では、職員が患者やその家族から金品を受け取ることを服務規程で禁止しています。
もし渡そうとしても、規則を理由に断られることがほとんどです。
心付けを渡すことで特別な対応をしてもらえるわけではなく、むしろ相手を困らせてしまう可能性があります。
感謝の気持ちは、金品ではなく言葉で伝えるのが最も良い方法です。
どうしても何かをしたい場合は、菓子折りなど、受け取ってもらいやすい品物を用意することも考えられますが、それも必須ではありません。

まとめ

病院で身内が亡くなった直後は、深い悲しみの中で、ご遺体の搬送、葬儀の準備、行政手続きなど、短期間に多くの対応が求められます。
まず臨終を告げられたら、近親者への連絡、末期の水、エンゼルケアを経て、医師から死亡診断書を受け取ります。
次に、病院の霊安室でご遺体の搬送先を決め、葬儀社を手配し、寝台車で安置場所へ移送します。
安置後は、菩提寺への連絡、訃報の連絡、葬儀社との打ち合わせを進めます。
並行して、役所への死亡届の提出をはじめとする様々な行政手続きが必要となります。
一連の流れを事前に把握しておくことで、いざという時に落ち着いて対応できます。

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