一宮市の火葬場事情|一宮斎場・尾西斎場の料金・手続き・アクセスについて
愛知県一宮市で火葬を検討する際、利用できる火葬場は公営の2施設に限られます。
この記事では、一宮斎場と尾西斎場のそれぞれの特徴、市内者料金と市外者料金の違い、 施設の概要やアクセス方法について詳しく解説します。
また、火葬許可証の取得といった必要な手続きの流れを説明します。
一宮市で利用できる火葬場は2つの公営斎場
一宮市には民営の火葬場はなく、市が運営する「一宮斎場」と「尾西斎場」の2つの 公営斎場を利用することになります。
どちらの施設も一宮市民であれば、市内者料金で利用することが可能です。
葬儀の場所や参列者の交通の便などを考慮して、どちらの斎場を利用するかを選択します。
施設の新しさや設備には違いがあるため、それぞれの特徴を理解した上で選ぶとよいでしょう。
【料金比較】一宮斎場と尾西斎場の火葬料金
一宮市が運営する一宮斎場と尾西斎場は、どちらも公営施設のため、火葬料金は同額に設定されています。
ただし、料金は故人または申請者(喪主)が一宮市民であるかどうかで大きく異なります。
市内者料金が適用されるか否かで費用負担が変わるため、事前に適用条件を確認しておくことが重要です。
ここでは、市内者料金と市外者料金の具体的な金額と、市民料金の適用条件について解説します。
一宮市民が利用する場合の火葬料金
故人または死亡届の申請者が一宮市民の場合、一宮斎場と尾西斎場のどちらの施設でも市内者料金が適用されます。
10歳以上の場合は2,000円、10歳未満の場合は1,000円です。
市民料金が適用される条件について
火葬料金において市内者料金が適用されるには、明確な条件が定められています。
一つは、亡くなられた方(故人)が死亡時に一宮市の住民基本台帳に記録されている 場合です。
もう一つの条件は、死亡届の申請者(通常は喪主)が一宮市の住民である場合です。
このどちらかの条件を満たしていれば、故人が市外にお住まいだった場合や、喪主が市外在住の場合でも市民料金で火葬を行えます。
※故人の住所が市外者の場合は尾西斎場の利用となります。
一宮市の火葬場【1】:一宮斎場の施設概要とアクセス方法
一宮市が運営する2つの斎場のうち、比較的新しく近代的な設備が整っているのが 一宮斎場です。
プライバシーに配慮された設計が特徴で、落ち着いた雰囲気の中で故人との最後の時間を過ごせます。
ここでは、一宮斎場の具体的な所在地や交通手段、そして充実した施設内の設備について詳しく紹介します。
一宮斎場の所在地と交通手段
一宮斎場は愛知県一宮市奥町六丁山24番地に位置しています。
公共交通機関を利用する場合、名鉄尾西線の開明駅が最寄り駅となり、駅から徒歩で 約20分です。
もしくは、名鉄名古屋本線新木曽川駅が最寄り駅となり、駅から 徒歩で約20分です。
タクシーを利用する場合は、名鉄一宮駅またはJR尾張一宮駅から約15分、名鉄名古屋本線新木曽川駅から約7分で到着します。
自動車でのアクセスも便利で、東海北陸自動車道の尾西インターより車で7分、 木曽川ICからは約10分距離にあります。
80台以上を収容可能な広い駐車場が完備されているため、自家用車やマイクロバスでの来場にも対応可能です。
新しく近代的な施設内の設備
火葬炉は13基備えられており、多くの火葬需要に対応できる体制が整っています。
大きな特徴として、遺族のプライバシーを重視した設計が挙げられます。
待合室は全6室が個室(約25名収容)となっており、他の遺族と顔を合わせることなく静かに過ごすことが可能です。
一宮市の火葬場【2】:尾西斎場の施設概要とアクセス方法
一宮市にあるもう一つの公営火葬場が尾西斎場です。
一宮斎場と比較すると歴史のある施設ですが、手入れが行き届いており、地域住民にとって重要な役割を果たし続けています。
地域のニーズに応え、落ち着いた環境で故人を見送ることができる施設です。
ここでは、尾西斎場の場所やアクセス方法、そして施設内の設備について具体的に解説します。
尾西斎場の所在地と交通手段
尾西斎場は愛知県一宮市籠屋3丁目4番23号にあります。
公共交通機関を利用する場合、最寄り駅は名鉄尾西線の開明駅です。
駅からの距離があるため、タクシーの利用が便利で、名鉄一宮駅またはJR尾張一宮駅から約10分で到着します。
自家用車で向かう場合は、東海北陸自動車道の一宮西ICから約10分とアクセスしやすい立地です。
駐車場も整備されており、約10台の乗用車を駐車できるスペースが確保されています。
施設内の主な設備
尾西斎場には、火葬炉が5基設置されています。
遺族が火葬中に待機するための待合室は、和室が1室、待合ロビーが用意されておりますが、予約はできません。
施設は一宮斎場のように最新ではありませんが、清潔に管理されており、厳かな雰囲気の中で最後のお別れができます。
収骨室が完備しており、火葬場として必要な機能は十分に備わっています。
地域に根ざした斎場として、長年にわたり多くの市民に利用されてきました。
一宮市の火葬場を利用するための手続きと予約の流れ
一宮市で火葬を行うためには、いくつかの公的な手続きと斎場の予約が必要です。
これらの手続きは、故人が亡くなられてから速やかに行う必要がありますが、葬儀社の方で代行してくれることがほとんどですので、葬儀を依頼の際に確認をしましょう。
ここでは、火葬に必須となる火葬許可証の取得方法から、斎場の予約に関する一般的な流れについて説明します。
いざという時に慌てないよう、一連の手順を把握しておきましょう。
死亡届を提出して火葬許可証を受け取る
火葬を行うためには、市区町村役場から「火葬許可証」を交付してもらう必要があります。
この許可証を得るために、故人の死亡地または本籍地、あるいは届出人の所在地の役場へ「死亡届」を提出します。
死亡届には、医師が作成した死亡診断書または死体検案書を添付しなければなりません。
死亡の事実を知った日から7日以内に提出することが法律で定められています。
通常、これらの手続きは葬儀社が代行してくれます。
火葬許可証は火葬当日に斎場へ提出し、火葬後に日付が記入されて返却され、これが埋葬許可証となります。
※のいりでは死亡届の代行手続きをおこなっています。
斎場の予約は葬儀社を通じて行うのが一般的
火葬場である一宮斎場または尾西斎場の予約は、葬儀社を通じて行うのが最も一般的です。
葬儀社は、希望の日時や斎場の空き状況を確認し、迅速かつ確実に予約手続きを進めてくれます。
個人で直接斎場に予約をすることも不可能ではありませんが、死亡届の提出や他の葬儀の準備と並行して行うのは負担が大きいため、専門家である葬儀社に一任するのが賢明です。
葬儀社を決定する際に、火葬場の予約や関連する手続きを全て代行してもらえるかを確認しておくと、その後の流れがスムーズになります。
※のいりでは、火葬場の使用予約を行っております。
事前に知っておきたい一宮市周辺の火葬の風習
葬儀や火葬の形式は全国一律ではなく、地域ごとに独自の風習や慣習が存在します。
愛知県一宮市やその周辺の尾張地方にも、他の地域ではあまり見られない特有の文化があります。
これらの風習を事前に知っておくことは、地域の葬儀に参列する際や、自身が喪主を務める場合に役立ちます。
収骨方法は全収骨と部分収骨が地域によって異なる
火葬後の遺骨を骨壷に収める「収骨」の方法は、地域によって大きく異なります。
東日本では遺骨をすべて収める「全収骨」が主流ですが、一宮市が属する尾張地方を含む西日本では、喉仏や頭蓋骨など主要な骨のみを収める「部分収骨」が一般的です。
そのため、使用される骨壷も全収骨の地域に比べて小さめになります。
同じ愛知県内でも、尾張地方は部分収骨、愛知県の一部では全収骨と分かれているため、 地域の葬儀に参列する際はこうした違いがあることを理解しておくことが大切です。
まとめ
愛知県一宮市には、公営の「一宮斎場」と「尾西斎場」という2つの火葬場があります。
どちらの施設も一宮市民であれば、比較的安価な市内者料金で利用可能です。
一宮斎場、尾西斎場ともに地域に根差した施設です。
火葬を行うには、死亡届を提出して火葬許可証を取得する必要があり、斎場の予約を含め、これらの手続きは葬儀社に依頼するのが一般的です。




